五代友厚プロジェクトの今後について

長いこと五代友厚プロジェクトHPでのコラムが進行せず停止しておりまして、申し訳ありません。
平成25年10月から出航した五代船でしたが、休んでいたわけではありません。
友厚の歴史的検証を内実化するため、努力をしてまいりました。

歴史の構造と力学を理解するには、友厚に関する記述書跡を読むに際して、その著者の価値観、友厚との関係だけではなく、友厚が生きた世界における政治、経済、法律、哲学の研究が疎かにされてはいけませんし、そうでないと我々が友厚をどう感じるかというだけの感傷的なものとなってしまうと思っています。

友厚のアイデンティティーを探すには、日本だけでなく世界の思想史的な事柄にも触れる必要があると思います。

今になって、友厚の当時の父の儒学が哲学というより道徳と実践を目標とするものであると悟り、その武士道が死を美化し、藩主のためという限界があることを感じ、その上で世界が希求すべき普遍性をもつ道理に向かって努力して行った本当のリアリストであると確信できるようになりました。

今後はその友厚の人生プロセスを画くことを目標にします。
是非、ご協力ください。
そして、一緒に映画製作、鑑賞、その後の討論会にご参加ください。